ウォーターサーバーを契約する段階でどうしても気になるのが安全性です。安全な水が利用できるのでしょうか?サーバー自体に危険性はないのでしょうか?とくに幼いお子さんがいる親御さんは不安に思っているでしょう。
今回は、ウォーターサーバーの安全性に徹底的に迫ってみました。水の安全性を採水地やろ過技術などから確かめ、サーバーの衛生管理に関する機能・装置も明らかにしています。
ぜひ最後までじっくり読んでみてください。
ウォーターサーバーの水は本当に安全なのか
ウォーターサーバーで宅配される水の安全性は高いのでしょうか?
天然水やRO水の安全性が高い理由や、水質検査について見ていきましょう。
天然水の安全性
ウォーターサーバー各社で宅配している天然水は、地下水百メートルから1,000メートルにも及ぶ非常に深い地層から汲み上げた水を、殺菌・ろ過してからボトリングしています。
天然水は、非常に長い時間をかけて地層によってろ過されています。地表に降り注いだ雨が数百メートル下の採水地に届くまでには、数十年どころか数百年かかることもあるのです。
つまり天然水は、原子力発電所どころか産業革命以前の綺麗な地球だった時に降り注いだ雨が原料となっているわけで、健康に負荷をかけるような不純物が含まれている可能性は、極めて低いのです。
RO水の安全性
RO水は、水道水などを原料としますが非常に高度なろ過技術を使っていて、不純物のほぼすべてを取り除いている水です。
0.0001マイクロメートルの超微細な孔(あな)を持ったフィルターで作られた水なので、不純物がほとんど含まれません。水分子だけを通過させる特殊なろ過技術なので、放射性物質などの微小な有害物質も除去できます。
以下、RO水の作成で使われるROフィルター(逆浸透膜)の説明です。
原水から不純物を除去する特殊な膜を使うしくみで、もともとは海水から飲料水を確保するために1950年代のアメリカで開発された技術でした。 日本の家庭で広く使われている浄水器の活性炭フィルターの孔(あな)の大きさが、1マイクロメートルに対してROフィルター(逆浸透膜)は0.0001マイクロメートルの超微細な孔です。 原水を浸透膜に通すと、水分子だけを通過させて有害物質や不純物は非純水(廃棄水)として排水します。
RO水は作られる過程で、水に含まれるミネラル(ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム)も取り除きます。ミネラルは水の味わいにも影響を与えるため、クリクラのようにROフィルター(逆浸透膜)でろ過した後に、ミネラルを添加するケースもあります。
業者による定期的な水質検査
ウォーターサーバー各社では、検査機関に依頼し、定期的に水質検査を行っています。
水質検査の結果は公式サイト上で公表しているメーカーも多いので、気になる方は確認してみてください。
ウォーターサーバーの構造の安全性
ウォーターサーバーの水の安全性は、採水地やろ過技術、そして定期的な検査によって確保されています。一方でサーバー自体の安全性はどうなのでしょうか?子どもが事故にあったりすることはないのでしょうか?
こちらではサーバーの構造からその安全性に迫ります。
子どものいたずら防止機能|チャイルドロック
多くのウォーターサーバーでは、子どものいたずらや事故を防止するためのチャイルドロック機能を装備しています。
チャイルドロック機能とは、単にボタンを押したり、コックをひねったりするだけでは冷水や温水が出ないようにするためのものです。ボダンを押しつつコックをひねらなければ水が出てこなかったり、専用のロックキーを傾けたり引き抜かなければ水が出てこないものもあります。
チャイルドロック機能の内容に関しては、サーバーによって大きく異なります。たとえばコスモウォーターのサーバーである「スマートプラス」は、簡易チャイルドロックと完全チャイルドロックという2つのモードを用意しています。
幼いお子さんがいる親御さんは、チャイルドロック機能の有無を事前に調べた上で契約するサーバーを選びましょう。
ボトルの設置面および給水口の掃除は自分でできる
サーバーの管理はすべて業者任せというわけではありません。外部に関しては自分で綺麗にできます。
とくにサーバーの安全性に深く関わるのが、ボトルの接地面と給水口です。水がつきやすい場所は雑菌が繁殖しやすいので注意してください。アルコール除菌などをすることで衛生状態を保てます。
ボトルの接地面と給水口の掃除は、週に1回程度の間隔で行いましょう。ボトルの交換ごとに接地面の水気を綺麗なタオルなどで拭くだけでも、サーバーをより安全に使えます。
非力な女性や高齢者も安心!下置きボトル
ウォーターサーバーのボトル交換に不安を抱えている方も多いのではありませんか?一般的に12リットルボトルが多く非常に重たいので、持ち上げようとして転倒するケースも少なくありません。
最近では、ボトルをサーバー上部に設置するのではなく、下部に設置する下置きタイプも増えてきています。
下置きであれば、交換時に重たいボトルを持ち上げる必要はありません。女性でも高齢者の方でも簡単に交換できるので、腰を痛めてしまうような危険性もだいぶ減ります。
重たいボトル交換に不安のある方は、下置きボトルか軽量ボトルに対応したサーバーを選びましょう。
ウォーターサーバーの衛生面の安全性
ウォーターサーバーを使っていく上では、衛生面が気になるはずです。除菌機能やメーカーの対応はどうなっているのでしょうか?
サーバー内の雑菌の繁殖を抑える|内部クリーン機能
比較的新しいタイプのウォーターサーバーの多くには、内部クリーン機能とよばれる温水をサーバー内に循環させるシステムが採用されています。
「温水程度で雑菌を除去できるの?」と不安に思っている方も多いのではありませんか?サーバーの温水でも多くの雑菌を除去できるので安心してください。
サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの食中毒菌の多くは、75℃以上1分間の加熱でほとんど死滅する(ノロウイルスは85℃以上1分間)。
サーバーで作られる温水は、80度から90度程度であることが一般的です。食中毒を起こす菌の多くは75度以上の温度に1分程度さらされるだけで死滅する事がわかっており、内部クリーン機能があれば菌の繁殖は大いに抑えられます。
サーバーに入る空気を除菌するフィルター機能
最近の組織を構成する80%から85%は水分とされています。つまり水分がなければ発育も増殖もできないわけです。サーバー内で菌が繁殖する理由は、空気中に浮遊する菌が水に触れるからです。
近年のサーバーの中には、ボトル内に混入する空気を綺麗に処理する特殊なフィルターを搭載するものも出てきています。代表的な業者をあげるとコスモウォーターやクリクラ、アクアクララなどです。
フィルター機能に関しては、クリーンエアシステムやエアフィルター、またはHEPAフィルターなどと各社名称が異なっているので、気になる方は詳しく調べてみることをオススメします。
業者によるサーバー内部のメンテナンス
温水による内部クリーン機能や空気の除菌機能がないサーバーを利用するのは不安でしょう。仮にそのような除菌システムがないサーバーであったとしても、定期的に業者がメンテナンスをしてくれるのであれば安心です。
業者によるメンテナンスの場合は徹底的に内部を綺麗にしてくれたり、さまざまな部品を交換してくれたりするので衛生面の心配は一気になくなります。ちなみにクリクラの場合は年に1回、アクアクララの場合は3年に1回のメンテナンスを実施しています。
一定期間ごとにサーバー交換
サーバーを定期的に交換してくれる業者もあります。
たとえば信濃湧水のスタンダードサーバーは、2年に1度の無料メンテナンスを実施しており、そのたびにサーバーの交換が行われます。
同じサーバーを使い続けると、どこかで菌が繁殖したり、温水・冷水機能に問題が発生したりするかもしれません。サーバーを定期的に交換してくれる業者を利用するのもオススメです。
まとめ
ウォーターサーバーの安全性について明らかにしました。
水の安全性、および衛生面に気を使ったサーバーの機能や業者側の対応なども紹介しました。ウォーターサーバーの安全性が極めて高いこともわかっていただけたでしょうか?
もちろん日頃の管理も重要です。サーバーの外部や給水口付近などは、定期的に拭き掃除やアルコール除菌しましょう。
衛生機能の高いものを選び、その上で正しく管理すればウォーターサーバーは長く安全に使っていけるものです。「毎日飲む水だから安全性にこだわりたい」という方にこそサーバーの導入をオススメします。