信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーは、アルプスの天然水を採水しているメーカーで、水本来のおいしさやミネラル成分などにこだわりを持っています。他にも料金の安さやプランの構成も似ていて、どちらを利用するか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
似た部分も多い両メーカーですが、細かな違いや個性もあるので一つひとつ比較してみるのもオススメです。
そこで今回は、信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーを検討している方へ向けて、料金やサービス、サーバーの機能や種類などあらゆる項目を比較していきます。
目次
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのサービスを一覧で比較
まずは信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのサービスを、以下の表にて比較していきます。
信濃湧水 | サントリー天然水ウォーターサーバー | |
---|---|---|
サーバーの種類 | 床置き型2種類 卓上型1種類 | 床置き型1種類 |
チャイルドロック | あり | あり |
常温機能 | - | あり |
ボトル設置位置 | 上部 | 上部 |
初期費用 | なし | なし |
レンタル料 | スタンダードサーバー:無料 エコサーバー:330円 / 月 | 無料 |
水の料金 | 1,620円/11.4L | 1,350円/7.8L※5年プランの場合 |
水の種類 | 天然水 | 天然水 |
購入ノルマ | なし(直近3ヶ月で購入本数が2箱(4本)未満の場合、別途事務手数料月額880円/台) | 3箱(直近2ヶ月以内に購入数0本の場合、事務手数料1,100円/月がかかる) |
電気代 | スタンダードサーバー:約800円~/月 エコサーバー:約472円~/月 | 約1,350円~/月 |
解約金 | 契約後1年以内の解約で11,000円/台 |
|
配送スキップ | 可 | 可 |
配送方式 | ワンウェイ方式 | リターナブル方式 |
※価格は税込みです。
信濃湧水は、電気代を抑えながら使用できるエコサーバーを提供していたり、ダブルチャイルドロック機能を搭載したりと、コストおよび実用性という点で優れています。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、温水・冷水それぞれに2段階の温度調整機能を搭載したり、女性や力の弱い方もボトル交換しやすい7.8Lパックを提供したりといった点が魅力です。さらに従来のウォーターサーバーよりも、生活家電になじみやすいナチュラルなデザインはさまざまなお部屋に合わせやすいのではないでしょうか。
一見すると似たサービス内容に感じるところですが、それぞれのサービス内容を確認していくと大きく異なる項目もあります。
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーを検討している方は、電気代や水の料金といったコストをはじめ、サーバー本体の機能も含めて自分に合っているか比較して見るのも重要です。
全体の料金を比較
月額費用では、信濃湧水のウォーターサーバー2種類どちらを選んでも、サントリー天然水ウォーターサーバーより安く利用できます。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、信濃湧水と月額費用で比較した場合、1,000円以上高い傾向となっています。主な理由は、電気代と水1Lあたりの単価です。
しかし1本7.8Lというコンパクトなボトルですので、1人暮らしの方や水の使用量の少ないご家庭は使い切れる丁度いい容量。さらに使用量や頻度が少なければ、月額費用4,000円未満に抑えられます。
サントリー天然水ウォーターサーバーも視点を変えれば、コストと水の使用量という点でバランスのとれたプランです。
ウォーターサーバーを比較する時は月額費用の他、ボトル容量と使用頻度もイメージしながら何が自分にとってお得か考えるのも大切です。
信濃湧水 | サントリー天然水ウォーターサーバー | |
---|---|---|
サーバー | スタンダードサーバー エコサーバー | - |
レンタル料 | スタンダードサーバー:無料 エコサーバー:330円 / 月 | 無料 |
サポート料 | 無料 | 無料 |
水の料金 | 1,620円 / 11.4L | 5年プラン:1,350円 / 7.8L 3年プラン:1,416円 / 7.8L 2年プラン:1,458円 / 7.8L |
電気代 | ・スタンダードサーバー: 約800円~ ・エコサーバー: 約472円~ | 約1,350円~ |
月額費用 | ・スタンダードサーバー:約4,208円~ ・エコサーバー: 約4,210円~ | 約5,478円~ |
※月額費用は水の値段(24L換算)、レンタル料、電気代を合計したものです。メンテナンス料金は含まれていません。
※価格は税込みです。
家計やその他事情から、少しでも料金を抑えてウォーターサーバーを利用したいと考えている方は、信濃湧水のスタンダードサーバーを検討してみましょう。さらに電気代をとにかく抑えたい場合は、エコサーバーもオススメです。
水の使用量が比較的少なく7.8Lで充分であれば、サントリー天然水ウォーターサーバーを検討してみましょう。
サーバーの機能や種類を比較
ここからは、信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのサーバーの種類や機能、購入ノルマなどを比較します。
サーバーの種類に関しては、信濃湧水の方が選択肢が多いです。たとえばスタンダードサーバーは卓上型も選択できるため、ご自宅の設置スペースに合わせて設置方法を検討できます。他にも温水や冷水、チャイルドロックといった基本的な機能を標準搭載しながら、レンタル料無料というコストパフォーマンスの良さも魅力的です。
エコサーバーは、文字通りエコにも力を入れたモデルです。具体的にはスタンダードサーバーと比較して最大42%の電気代削減効果を見込めます。さらにダブルチャイルドロック搭載により、完全ロック状態にも切り替えることが可能です。
コストとチャイルドロック、設置スペースから検討してみるのもいいでしょう。
信濃湧水 | スタンダードサーバー(床置き型) | スタンダードサーバー(卓上型) | エコサーバー |
---|---|---|---|
レンタル料 | 無料 | 無料 | 330円 |
電気代 | 約800円~ | 約800円~ | 約472円~ |
機能 | チャイルドロック | チャイルドロック | ダブルチャイルドロック、省エネ機能、自動クリーニング |
※価格は税込みです。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、1種類のみの展開ですが、温度調整機能や温度調整による消費電力削減効果など、優れた機能を1台に詰め込んでいます。
温度調整機能は、弱温モードへ切り替えることで赤ちゃんのミルク作りなどへ活用しやすい温度へ抑えられる機能です。冷水は通常4~9度ですが、弱冷モードへ切り替えると12~15度まで自動調整し、お腹を下しやすい時や冬場でも飲みやすくなります。
サントリー天然水ウォーターサーバー | |
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レンタル料 | 無料 |
電気代 | 約1,350円~ |
機能 | おいしさキーパー機能、お湯冷水チャイルドロック機能、お湯2段階温度設定、冷水2段階温度設定 |
※価格は税込みです。
電気代について信濃湧水よりも少々高いイメージもありますが、一般的なウォーターサーバーの中でも安い水準です。
他には赤ちゃんやお子さんのいるご家庭でも安心して使用できる、2重ロック機能も嬉しいポイントでしょう。
水の種類を比較
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーは、どちらもアルプスの天然水を提供しています。
後からミネラル成分を添加したり調整したりといった工程はありませんので、水本来の味や飲み口を味わえるのも大きな魅力です。
硬度はどちらも軟水ですので、お子さんやミネラル成分の味が苦手な方にもオススメです。強いて言えば信濃湧水の方が、硬度18mgとより軟水となっています。
品質管理は、どちらも自社工場で多数の検査項目をクリアした水のみボトルに充填、配送しているので信頼性という点でも強みのある水です。
さらに信濃湧水は、ISO22000やFSSC22000を業界で初めて取得したメーカーで、品質管理に関して世界基準のシステムを維持しています。
品質重視の方は、信濃湧水を検討してみるのもオススメです。
電気代を比較
サーバー | 電気代 | |
---|---|---|
信濃湧水 | スタンダードサーバー | 約800円~ |
スタンダードサーバー:卓上型 | 約800円~ | |
エコサーバー | 約472円~ | |
サントリー天然水ウォーターサーバー | - | 約1,350円~ |
※価格は税込みです。
電気代は、信濃湧水「エコサーバー」の方が安い傾向です。
エコサーバーの電気代約472円~は、ウォーターサーバーの中でもとくに消費電力削減効果の高い驚異的な数字です。一般的にウォーターサーバーの電気代は、月1,000円台ですので、いかに安いかわかるのではないでしょうか。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、温度調整機能を使用すれば約600円台まで抑えられますが、通常モードでは標準~やや高めになっています。
とにかく電気代を安くしたいという方は、信濃湧水のエコサーバーから検討してみてください。
電気代も安くしたいけれど、デザインやサイズ感、温度調整機能も気にしている方は、サントリー天然水ウォーターサーバーや信濃湧水のスタンダードサーバーがオススメです。
サポートプランを比較
信濃湧水 | サントリー天然水ウォーターサーバー |
---|---|
・無料のサーバー定期メンテナンス (スタンダードサーバー:2年に1度、エコサーバー:4年に1度メンテナンス) | ・引越サービス ・故障対応 |
両メーカーは、サポートサービスを提供していません。ただしサーバーの契約手続きを行った時点で、定期メンテナンスやサーバー交換、引越サービスなど、サポートプランに相当するサービスを無料で提供してもらえます。
信濃湧水は、無料の定期メンテナンスと交換サービスを提供していて、サポートサービスに関する負担を抑えてくれます。
一方サントリー天然水ウォーターサーバーは、自動クリーニング機能搭載のためメンテナンスサービスが不要となっています。故障と感じた時は、公式サイトに掲載されているセルフチェックを試したり、お客様サポートセンターへ相談したりしてみましょう。
その他のサービス内容を比較
ここからは、信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのサービス内容を比較していきます。
購入ノルマ
信濃湧水は、毎月の購入ノルマを設定していません。そのためサントリー天然水ウォーターサーバーよりも状況に合わせて購入量を調整できます。
ただし3ヶ月以内に4本以上注文していないと、月880円の事務手数料が発生してしまいますので気を付けましょう。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、2ヶ月以内に注文していないと1,100円の事務手数料が発生します。信濃湧水と似たシステムですが、1ヶ月早いため少々厳しいノルマとも捉えられます。
どちらも購入ノルマがありますので、定期購入するという前提で注文数量や予算、使用頻度などを考えましょう。
配送方式
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーは、どちらもワンウェイ方式を採用しています。ワンウェイとは使いきりタイプのことで、使用後に廃棄できます。素材はやわらかいプラスチック素材で、簡単につぶしたり折りたたんだりできるので、処理が簡単です。
ただし信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのボトルに関して異なるポイントが1点あります。それは、サントリー天然水ウォーターサーバーで採用している独自方式「バッグインボックス」です。
信濃湧水は一般的なワンウェイボトルですが、サントリー天然水ウォーターサーバーはポリエチレン製のバックを段ボールで梱包した2重構造です。
このような2重構造はバッグインボックスと呼び、日光や外気に触れにくい、積み重ねしやすい、非常時用水として活用しやすいといった特徴を持っています。さらに段ボールとポリエチレンバッグどちらも折りたたみやすく、廃棄しやすいのもメリットの1つです。
ボトルの廃棄方法や保管管理のしやすさという点では、サントリー天然水ウォーターサーバーに軍配が上がるかもしれません。
解約条件
解約金や解約条件は、信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーのどちらも定めています。しかし細かな条件や金額については違いもあります。
信濃湧水は、契約後1年以内の解約に限り、10,000円/台の解約手数料を設けています。その他解約条件などはありませんので、比較的シンプルな内容です。
信濃湧水 | 1年以内の解約で11,000円 |
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サントリー天然水ウォーターサーバー |
|
※価格は税込みです。
サントリー天然水ウォーターサーバーは、契約から何ヶ月目で解約したかによって中途解約手数料の金額が変わります。
基本的に解約手数料は、どれも10,000円前後かかるため、契約期間中の解約にならないようウォーターサーバーの使用予定、必要性などを確認しておきましょう。
まとめ
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーは、どちらもアルプスの天然水を提供していて、品質管理にも力を注いでいます。
ウォーターサーバーの種類については信濃湧水の方が3種類と多く、卓上型や消費電力を抑えたエコサーバーも選択できます。
サントリー天然水ウォーターサーバーは1機種と少ないものの、弱温や弱冷への調整機能や熱水循環機能「おいしさキーパー」による雑菌から内部を守るシステムなど、優れた機能を詰め込んでいるのも特徴です。
デザイン面では、サントリー天然水ウォーターサーバーの方が生活家電となじみやすく、デザインが気になる方にもオススメです。一方信濃湧水は月額費用を抑えやすいプラン・電気代ですので、コスト重視の方にぴったりでしょう。
信濃湧水とサントリー天然水ウォーターサーバーを検討している方は、今回の記事を参考に比較してみてはいかがでしょうか。